矯正治療ブログ

HOME ブログ 矯正治療

2020.01.04

前歯の部分矯正の種類にはどんなものがあるの?

よく矯正治療を希望される方で全体矯正ではなく、部分矯正で前歯だけを直したいとい方がいらっしゃいます。

基本的には前歯のガタガタが多い場合には、永久歯のスペース獲得のため、抜歯や歯の大きさを小さく調整します。逆にスペースが大きい場合には、積極的に閉じる方向に歯を動かしていきます。

今回は前歯の部分矯正にはどのようなやり方があるのかをご紹介していきます。

① マルチブラケット法(いわゆる表側矯正)
歯の表側にブラケットをつけて、そこにワイヤーをつけて並べていく昔ながらの方法です。表側につけるので、気にする患者さんに関しては、マウスピースであったり、裏側の矯正をおすすめします。
今はブラケット自身も歯の色に近いもになってきており、ワイヤー少しでも目立ちにくいように白いワイヤーを選ぶ患者さんも多いです。症例にもよりますが、歯を並べて治すという方法の中では、時間と費用の面でも1番手間がかからない手法だと思います。


② リンガル矯正(いわるゆ裏側矯正)
装置もワイヤーも裏側に装着しているので、他の人からでは、矯正してることがわかりづらく審美的にはとても有効な手法です。
装置は患者さんに応じて、各々技工所に作製をお願いしますので、費用は、1番高くなることが多いです。技工所で制作した模型が最終的に治療後の歯並びに近いもになるので、仕上がりを患者さん自身である程度予想できるので、安心というメリットもあります。裏側で見づらい治療になりますので、治療期間と1回診療時間共にそれなりに時間がかかってきます。


③ マウスピース矯正
ブラケットをつけないで、透明なマウスピースだけで治す治療になります。目立ちにくさはリンガル矯正の次になりますが、よく近くで見ない限りは装着しているかはわかりません。
やり方も2種類あり、毎回型取りをして次の来院時に新しいマウスピースをつけていくものと光学スキャナーで歯型をとり一気に最後までのマウスピースができるものがあります。料金的には表側と裏側矯正の間になります。
メリットとしては、ブラケットが歯についていないので、歯ブラシが容易でプラークのコントロールがしやすいことです。虫歯になるのが心配という方にはおすすめです。デメリットとしては、基本的に20時間以上の使用が必須なので、装置を使わないと歯は動かないということです。毎日の自己管理が必要になる治療法です。


④ セラミック矯正
同じ矯正でも歯を動かして歯並びを良くするのではなく、前歯を数本に渡り歯の周囲を削り、新しい被せものを入れて、一気に歯並びを治す方法です。
治療期間は一番短く費用は歯科医院にも寄りますが、表側の矯正料金と同等くらいになります。デメリットとしては、虫歯になっていない健康な歯を大きく削ることです。全体に被せる装置になりますので、小さい虫歯を削る歯の量よりも大きくなります。歯並びが悪ければ悪いほど大きく削りますので、場合によっては歯の神経も取らなければいけないこともあります。
歯の神経をとることにより、歯の寿命ま短くなってしまいます。また将来的にも歯肉が下がってきた際に、境目が目立ち再度セラミック矯正をやるリスクあります。そのデメリットもしっかり考えてからやる治療法になります。1度歯を大きく削ってしまうと元には戻せませんので、担当医の先生としっかりお話していく必要があります。